1937年にマックス・ルイスが創業したロイヤル・ハワイアン・マニュファクチャリング社のブランド。サウス・ベレタニア通り１２５番地のビルの２階でスタートした。創業時はミシン８台、従業員１２人の小規模の会社であったが、’39年にはミシン６０台、従業員８０～８５人の会社に成長。その年に、熱帯魚とヤシの木、ダイヤモンドヘッドとアロハタワー、サーフボードとレイ、ウクレレとワイキキビーチの風景といったハワイ柄の服を作っており、ハワイ柄にはすべてウォッシャブル・クレープ（壁縮緬）が使われた。製品は男女半々の割合で作られ、男性用はシャツの他にカクテル・ジャケットやパジャマ、水着などが生産されていた。また、イースト・インディア・ストアとは、同店から生地を買うなど当初から関係が深かった。戦後に入るとパンナムやマトソンラインなどとタイアップしたような企業広告的な柄をいくつも発表しているのが、このブランドの特徴でもある。ただ、経営的には芳しくなかったようで、’55年にはワットムルスに会社を売却。マックスと息子のアルバートはサンフランシスコへ移住。この時点で、従業員35人を擁し、ホノルルに工場一棟、米国本土に配送用事務所一か所を所有していた。このブランドの織りネームが２種類存在するのも、この買収を機に変更されたものと考えられる。
