ブランド

HALE HAWAII

1950創業のハレ・ハワイ社のブランドだが、ハワイで最も古い衣料品製造会社ハワイ・クロージング・マニュファクチャリング社の歴史にも関わってくる。同社の社長兼支配人であったロバート・ウォングは同社を売却後、’36年にウォング・プロダクツを設立。キング・スミスや初期のカハラの製品を受託製造すると同時に、キヒキヒ・ブランドの服も作っていた。’48年からはその場所を譲り受けたワー・チョー・ロックという中国系アメリカ人がホノルル・ガーメント社をスタートさせる。’50年には同社を改組してハレ・ハワイ社が誕生した。その後、クレイトン通り953番地に移転し一族で経営にあたっていたが、’58年に同じ中国系のハン・ラム・チャン一族が買収した。彼らは社名をスポーツ・ウェア・ハワイに改名したが、ハレ・ハワイ・ブランドは継続し、’61年頃まで生産したのであった。ロックは柄のデザインにこだわりを持ち、アメリカ本土から来たデザイナーを自宅に招き、ハワイでの生活を実体験しうえで柄をデザインしてもらうなどの工夫をしていた。また、アロハ貿易などの日系生地コンバーターなどから仕入れたと推測できるものも多い。シャツに使われていた生地の種類やプリント方法が多彩なこともハレ・ハワイの特徴で、様々な生地の仕入れルートを持っていたからこそできたことである。